会計事務所に勤めた経験のある私が、
ざっくりと会計事務所の1年間のスケジュールを紹介します。
目次
- 4月 5月の繁忙期に向けて気を抜けない
- 5月 3月決算法人が固まり、忙しい
- 6月 一気に暇になるが、暇源泉所得税の納付忘れずに!
- 7月~11月 暇なので業務整理などをする。
- 12月 繁忙期始まる。まずは年末調整
- 1月 給与支払報告書、合計表、償却資産税の提出期限がまとめて来る。
- 2月、3月 個人の確定申告で忙しい
4月
4月中に提出しないといけないものは、特にない。
新卒採用を行っている事務所では、新入社員が入ってくるが、
既存社員も3月の繁忙期で溢れた仕事の対応でバタバタするため、
私のいた事務所では、4月はパソコンでWeb研修をしていた。
いきなり業務を教えるのは、
経験者か、よっぽど社員教育に力を入れられる余裕がないと厳しい。
5月
法人は3月決算の会社の割合が高いので、
申告期限(5月末)に間に合わせるために、
社員は決算作業に追われることになる。
4月末から5月初めはGWがあるが、
休みを取れない人もチラホラ。
私も3年目ごろからは休める日がどんどん減っていった。
6月
繁忙期は5月末に無事申告が終われば、
基本的には終わり。
6月からようやく落ち着き、
新入社員の教育のも手が付けられる。
従業員が少ないクライアントは、源泉所得税の納付を、
半年に1回で済ませることができる特例があるが、
1月~6月分のを7月に納付してもらうことになる。(7月~12月は1月)
そのためこの時期は、半年分の給料の明細などを回収したりすることになる。
1月については、12月に年末調整をしているので、
そのついでに行えるため、あまりバタバタすることはないだろう。
7月~11月
会計事務所といえば、
夏・秋の暖かい時期は、閑散期なことが多い。
ただ法人によっては、この時期を決算期としていることもあり得るので、
人によってバラつきがある。
私もその一人で、他の社員が割と暇そうにしている中、バタバタしており、
かといって繫忙期は普通に忙しいので、
業務量の配分は、会計事務所の大きな課題だといえる。
12月
年末調整!
実際には11月ごろから準備していることも多いが、
クライアントの従業員に書類を渡して書いてもらってから、回収するところから始まる。
年末調整の計算をして、クライアントの従業員さんに、
「源泉徴収票」を渡せば業務は完了する。
法人の決算などに比べれば非常に簡単ではあるが、
従業員の数が多ければやはり時間はかかる。
繁忙期が始まったという感じがしてくる。
1月
給与支払報告書を市町村に、
合計表を国にそれぞれ提出し、
償却資産税を市町村に提出するということまで求められる。
また6月のところで紹介したように、
源泉所得税の半年に1回の納付も1月にある。
償却資産税だけ少し毛色が違うが、
他のものについては、年末調整の後に付随して行うような業務なので、
難しくはないが、漏れなどがないようにだけ気を付けたい。
償却資産については、
今いくら資産を持っているか市町村に申告しないといけないが、
事務所の方針で力の入れ具合が違う。
きちんとやるなら毎月資料を回収しないと難しい。
2月、3月
個人の確定申告!
個人事業行っている人は、1月~12月の収入を申告する必要あるが、
それを行うのが、この確定申告と言われる業務。
年に1回のクライアントが多ければ、
この時期だけ異常に忙しくなってしまうことは間違いなし。
会計帳簿を締める決算業務と、
確定申告書の作成業務があるが、
個人の全員の締め切りが同じなので、
同時並行で進めていかないといけない。
まとめると・・・
会計事務所は、
12月から5月末までは忙しく、
6月から11月までは閑散期です。
次の確定申告も頑張って乗り切りましょう!